昨年は、今後の社会の在り方を方向付ける気候変動防止対策についての重要な総意形成がありました。 国際的には、COP26 において気候変動対策が急務の課題であることが合意され、2050年カーボンニュートラル社会の実現のため、様々な施策が決定されました。約200年前に化石資源をエネルギー源とした発明により、産業革命が起こり、飛躍的な発展を遂げました。
そして現在では、気候変動を阻止するため、世界的な脱炭素社会の実現を目指し、エネルギー源を化石資源から再生可能エネルギーに転換するという、次世代イノベーションによる、産業革命が推し進められています。このような状況下の中で化石資源代替のエネルギー源としてのRPFが着目され、多くの需要が見込まれます。
また、サーキューラーエコノミーを実現すべく、昨年「プラスチック資源循環促進法」が成立いたしました。当社は、リサイクル手法の多様性から今できる一歩をステークホルダーに提案・共有する企業を目指してまいります。そのためには、環境性・経済性・技術的な側面の裏付けをしっかりと把握して進めることが重要です。持続可能でより良い選択肢が提供できるリサイクラーとしての役割を担ってまいります。
RPFはエネルギー源として化石資源の使用量を削減し、地球温暖化ガス(GHG)の排出抑制に寄与する、高効率なエネルギーリカバリーとの評価も得ています。また、今後使用用途がケミカルリサイクルにおいて、燃料( SRF:Solid Recovered Fuel)ではなく、原料(SRM:Solid Recovered Material)として使用された場合、再資源化の範疇に入るなど、RPFは用途により再資源化方法が多岐にわたるとの理解も得ています。
これからのサーキューラーエコノミーの実現に向けて、国内の廃棄物資源を最大限に有効活用し、原燃料として再資源化するためにも、排出事業者の皆様、資源を活用し製品を作るメーカー様と協業することが、当社日本ウエストグループにとって必要不可欠だと考えています。地球温暖化防止、脱炭素社会の実現、持続可能な循環経済の構築、社会の在り方に沿ったエシカルな姿勢を強く打ち出し事業展開を行ってまいります。